解説という名の言い訳


第一話 学帽とはねっ返りについて(スレ投下順:2)
続き物なんて事は考えずに、
「いきなり最初に単発のつもりで書いた、結果的に最終話になった話」
の次に書いたのがこの第一話です。
「最悪の出会い」「気に食わないあいつ」というツンデレお約束の導入パターンですが、
肝心の「気に食わない期」が第一話にして早くも終わってしまいましたw

第二話 焼酎と指鉄砲について(スレ投下順:4)
マチコとサキの絡みが読みたいというリクエストがあり、書いたのがこの話です。
マチコは元スケバンというオフィシャルの設定を生かしたような生かしてないような・・・
でもまあ、私版のマチコのキャラクターがこの話で確立したのは間違い無い所です。
サブタイトルは、サキにオレンジジュースでも出してやって、
「焼酎とオレンジジュース」つまりマチコとサキ、という意味にしようかなとも思ったんですが、
やはりこの話の主役はマチコだろうという事で指鉄砲に落ち着きました

第三話 晴れ着とりんご飴について(スレ投下順:6)
この話は、スレ投下当時はオチが違いまして、かんざしの忘れ物と轟の一目惚れ
というプロットがありませんでした。で、投下後に思いついた上記のプロットを
書き加えたのがこのサイト版です。
更に言うと、実はもう一つパターンを思いついてました。
それは、「サキは、轟が一目惚れした相手が自分だとは思っていない。」というパターンでした。
そして最終話でかんざしを見て、相手が自分だったと初めて気付く、という。
多分最終話の盛り上げ的にはこちらの方が良かったのかも知れませんが、
やはりそこに至る話が面白くなりそうな、サキが自覚しているパターンを選びました。

第四話 鉤裂きと失恋について(スレ投下順:7)
この話は、私がサキスレで初めて書いたSSを書く切っ掛けになった
>>68氏のSSそのものの焼き直しと言える物です。

以下は>>68氏のSSの引用。

>サキ「ほらほら、ボーッとしてんじゃないよオラオラ!!」
>舎弟「うぐぅーっ、うぐぅーっ」

>扉開く   

>サキ「ゲッ」 逃げるサキ

>轟「大丈夫かぁぁぁあ!!」
>舎弟「はい・・・なんとか・・・財布は無事かな? ん・・・?」
>轟「あのクソアマァ・・・勝負じゃああああああ!!!」 追いかける轟
>舎弟「あ、あれ?ポッケのほつれが直ってる・・・まさか、さっき引っ張る振りをして縫ってくれていたんじゃ・・」

>轟が走ってった方向から「特訓開始!!」の声が聞こえる。

>舎弟「あぁ、やっぱりまた負けたのか・・弱いくせにすぐ張り合いたがる。
>       それにしても・・強くて繊細なあの人に・・・お、俺は・・・・」
>ナレーション「番長ドッジボール対決ぅ!!!」
>舎弟「な・・こ、これは俺の出番・・・・。行くしかねぇ・・俺の熱い気持ちをぶつけに・・・」

>グラウンドに走って行く舎弟。

これを読んで勝手に書いた続編が、結果的に最終話の下敷きとなる話になりました。
その時の話では、オフィシャルの設定をいじるつもりは無く、轟は操と、サキは舎弟と結ばれる、
という結末にしましたが、この話の中ではサキは轟と結ばれるという事が最初から決まっていたので
舎弟には涙を飲んでもらう事になってしまいました。
この話を書いて、舎弟=思いやりのあるいい奴 というキャラが固まりました。

第五話 写真と湯当たりについて(スレ投下順:3)
シリーズ中髄一のギャグタッチの話です。実機の卓球の背景が温泉だか銭湯だかなので、
あの面子で温泉旅行とかやらせたら面白そうだな、と思ったのが切っ掛けです。
で、この話で操に司会進行やらせたら、それまでキャラが見えずにろくに出せなかった操が、
ちょっと脳天気な元気娘、というキャラに固まり、その後は動きまくってくれました。

第六話 チョコとスパイについて(スレ投下順:8)
この話は、話の期間中(11月〜4月頭の一冬)にはバレンタインという重大なイベントが
あるじゃないか、という事に気付き、どうやったらサキが轟にチョコをあげる事が出来るか、
と考えた結果出来上がった話です。
私個人はこの手の、勘違いされたまま状況に流されるって話を見たり読んだりすると、
何故そこで誤解を解く一言が言えないんだよ、とイライラするタイプなんですが、
自分で書くとこれが結構楽しいw

第七話 勇気とお節介について(スレ投下順:9)
舎弟はいい奴という俺設定を生かした話です。
自分では一、二を争うぐらい気に入ってる話なんですが、サイトのヒット数は最下位・・・
皆さん舎弟のために読んでやって下さい・・・

第八話 嫉妬と下克上について(スレ投下順:5)
最終話のドッジボール対決に繋げるための話です。勝てば諦めない、負ければ二度と会わない
という決心をさせるための話なので、かなり辛い話です。書いてて泣きそうになりましたw
それと、スレの方でも書いた事なんですが、No.2に名前が無いのはオリキャラを出す事に
どうしても抵抗があって、名前をつけない事で自分に折り合いを付けた結果です。
でも結局その後、番外2話で完全なオリキャラを出してしまいましたが。
この話では、サキを助ける所の轟が気に入ってます。
最後にサキが女の子言葉を使っている描写は、姉御言葉=強がりの象徴 と捉えているので、
素直になったサキを強調する意味で書きましたが・・・伝わってるでしょうか。

追記:「第二部ポートレート」でNo.2に瑠璃という名前を与え、その後第一部のNo.2という名前表記を
全て瑠璃に統一しました。

最終話 サキと轟について(スレ投下順:1)
この話は初詣の変更に併せて、ラストシーンがスレ投下時からかなり変わりました。
元はかんざしと一目惚れが無かったので、普通に轟がサキの事を好きだ、
という独り言を言うだけでした。初詣を変更した事によって、最終話の演出効果のみならず、
連続物としての軸が出来たと思います。
で、サブタイトルの「○○と○○」というフォーマットですが、これは、最初に書いたこの最終話を
「サキと轟」というサブタイトルに決め、それに行き当たるように統一した物です。
ちなみに始まりの第一話が「学帽とはねっ返り」で、やはりサキと轟を表してます。
この二人に始まりこの二人に終わる、という意味で。
サキの膝枕で寝る轟のシーンに、読んだあなたの頭の中で「またあした!」が
BGMとして流れたなら僥倖です。

番外第1話 雪と約束について(スレ投下順:11)
本筋でチャッピーと操がくっついた。ならそのいきさつも書かなきゃな、とごく普通に書いた話です。
本筋ならば第五話〜第六話の間に当たる話ですが、これを本筋で出してしまうと最終話前に轟と操の
付き合ってる疑惑を完全に晴らす事になってしまうので番外です。
雪の中、何時間も待ち続けるというシチュエーションですが、実はこれは私が大好きなあるマンガ
からのパクリなんです。ただ、パクったのは雪の中で待ち続けるという所だけで、話としては別物に
なってます。パクリ元がわかった人はナカーマ(・∀・)人(・∀・)です。

番外第2話 少女と花束について(スレ投下順:10)
本筋で言うと、第一話〜第二話の間に当たります。この話を書いた動機は、サキが轟に惹かれて行き、
初詣で自覚するにはちょっとその辺の話が無さ過ぎるな、と思っての事なんですが、やり過ぎました。
第二話としていきなりこれを入れるのはさすがに重いし、サキと轟はこれほどの出来事を共有している
はずなのに、その後一切話に出てこないというのも不自然だと思ったので番外にした次第です。
これは二人の心の中にしまわれていて、半年近く経った時点でようやく昔話として話す事が出来た、
という解釈なら不自然さも無いですしね。
で、この話を書いた後に、真紀はこのストーリー全体に関わる存在にさせれば面白かったかな、
とかも思いました。3月頃まで死なずに。
泣けた、という感想をたくさん頂いた話ですが、それは恐らくサキや轟に感情移入しての事で、
真紀に対しての物ではないと思うんですよ。真紀のキャラ描写少ないし。だから、全編通して真紀を
出していれば真紀に感情移入して泣く、という話に出来たんじゃないかと。今の形だと真紀は泣かせる
ためだけの道具にも見られかねないですからね。でも、さすがにそれをやるとなると全編書き直し
ぐらいの事になるんで止めました。それと、人の生き死にを扱う話でどうかな、と思ってましたが、
スレでは一番感触がよかったみたいです。

番外第3話 夕日と鉄橋について(スレ投下順:12)
これもスレでのリクエストに応えて書いた話です。
番外の流れから言ったら次はマチコだよな、と自分でも思ってたんですが、オフィシャルの設定通りの
関係を書いても面白くなさそうだからあんまり書くつもりはありませんでした。
それでも書こうと思ったのは最後に薫がヅラを取るシーンを思いついてしまったからですw
で、一生懸命そのシーンにたどり着くべく書いたんですが、いかんせん薫が全く動いてくれない。
他のキャラなら、よくキャラが一人歩きするとか言いますが、その状態になってどんどん書いて
いけるんですが、薫だけは本当に動かない。自分の中でキャラクターとして消化できてない
んですね。彼は。
それと、スレ投下時には「ヅラ」というあだ名の設定をしましたが、操が薫を影でヅラと呼んでいる
というのを想像したら、
操 「私そんな呼び方しないわよお。」
と怒られたので削除しました。

第零話 ナンパとミニスカートについて(スレ投下順:13)
これは本筋の全九話を書いた直後から書きたいと思ってた話なんですが、
(正確には、第一話の曲がり角に向かって歩いていくサキ、というラストシーンをまず思いついて、それ
が書きたかったのですが)
轟と会う以前のサキとなると普通にやさぐれたスケバンという事になり、そんなサキを書いても話的に
は面白くなりそうもないと思っていたのでほぼお蔵入り状態でした。
一方、以前から自分の頭の中にはサキは恋愛に対してオクテであるという設定がありまして、
ならばその要素を使ってみたら話になりそうだ、と思って書いてみたらなんとか形になりました。
物語中何度もえちーな方向に行きそうになりますが、多分私にはその手の描写は出来ないので
読みながらそっち方面を期待した方にはごめんなさい。せめてサキの生着替えや踵落としパンチラを
想像して萌えてくださいw


番外第4話 笑顔と記憶について(スレ投下順:14)
本筋で言うと、第六話、もしくは第七話〜八話の間に当たります。これも本筋で出す訳にはいかない
話なので番外扱いです。
この話は割と以前から構想が固まっていた話なんですが、書こうと思った時期が番外編の1話と2話を
書いた直後。当初の構想では轟を入院させるつもりだったので、病院物が連続するのもどうかと思い、
しばらく封印していました。
そして時間が経つにつれ、入院させない理屈を思いつき、こんな形で書きました。

今回はスレ投下からほとんどタイムラグ無しでのサイト掲載ですが、そのわずかな時間の間に
直したい所を見つけてしまい、またもや修正しての掲載になりました。マチコの、校医という立場に
ついての記述と、サキの、真紀についての物語調での語りですね。
前者は、今までそういう設定のつもりで書いていたけど、それを明確に書いた事が無い事に気付いて
追加しました。

後者は、この段落の最後のサキの台詞、(そして、そのお兄さんに恋しちゃった女の子がいました)
のためにあります。
ところで、ここで真紀を出すのは反則だったかも知れませんね。



新シリーズ ポートレート

第一話 久美子について
はい、舎弟が主役です。私は舎弟というキャラクターが大好きでして、前シリーズでも結構いい役を
あてがった訳ですが、今度はついにシリーズ主役に昇格させてしまいましたw
とりあえずの導入部分なのでちょっと短めです。久美子は、薫BIGに出てくるその他大勢の女生徒から
イメージを頂きました。
で、今回はやはり王道の一つ、「公認のカップル視されているのに本人達は認めようとしない」
ってパターンです。
さて、前シリーズとは違い、この先は順番に書いていく訳ですから、後で思いついたプロットを書き足す
とか、どこかに割り込む話を書く、とかいった手法は使えなくなり、矛盾や書き残しに注意しながらの執
筆なので、新作のペースはかなり遅くなると思います。
本人は夏ごろまでに完結すればいいかな、と思ってますんで。
では、このお話、よろしければ最後までお付き合い下さいませ。


第二話 お兄ちゃんについて
今回は舎弟と久美子は過去に繋がりがあったという、前シリーズの真紀並に、いやそれ以上に勝手な
設定をしましたw
今までこの注釈は必要無いだろうと思ってしてなかったんですが、ここで言っときます。
この物語は私、136の創作物であり、大都技研並びに押忍!番長の
オフィシャル設定とは何の関わりもありません。
いや、全くの無関係かと言うと違うけど。基本部分は拝借してるし。
さて、比較的体育会系な話だった前シリーズと対照的に、絵画と写真、それぞれで頑張るという文化部
系のお話だという事が今回でハッキリした訳ですが、勝負という扱いやすい題材が無い今回、結構苦
労しそうな予感がしてます。
加えて前シリーズは、サキが頑張ったり悲しんだり、笑ったり怒ったり、クールなイメージのキャラにそう
いう事をさせるだけで面白くなる、というキャラの資質に頼る部分が大きかっただけに、もとから三枚目
キャラの舎弟と、完全オリジナルキャラの久美子を主人公にした分、手腕が問われるような気がします。
今回ひとまず伏線は張りました。生かせるかどうかは知りませんw


第三話 瑠璃について
復活のNo.2ですが、ついに名前を与えてしまいました。真紀に久美子と、オリジナルキャラ二人も出し
て今更名無しに拘るのも無意味だろうと思いまして。
で、この押しの強いキャラは前シリーズの第零話で確立しまして、かなり気に入ったキャラになってまし
た。いつかもう一度彼女を出してやろうと思ってたんですが、(多分読んでお察しできたかと思いますが
)なんと主役級です。
ヒロインである久美子の描写がまだ少ない事もあって、今の段階では彼女を食うぐらい魅力的なキャラ
になってしまって甚だ困っていますw
これはめぞん一刻かオレンジロードだろうと予想したアナタ。半分正解半分不正解です。舎弟には優柔
不断というキャラは似合いませんからね。少なくともうちの舎弟は真っ直ぐな奴です。


第四話 暴漢について
いきなり物騒なサブタイトルですが、今回は話を構成する要素が多くてちょっと迷いました。舎弟の進路
であるとか、瑠璃のキューピッド宣言であるとか、久美子の開眼であるとか。でも今回の話で、多分一
番重要なのはラストなのでこんなサブタイトルになった次第です。
それにしても・・・瑠璃よ、なぜそこまでよく動く?お前を主人公にした方が良かったのかなw

ところで第三話のヒグラシですが、6月にヒグラシは流石に早過ぎましたね。季節感を出そうとした演出
が逆に季節感を狂わせてますwたまたま気の早いヒグラシがいたんだという事にして流してやってくだ
さいw

第五話 夜道について
さて、舎弟が大変な事になってますが、こういう話の引き方は初めてですね。今までは一応その話が
完結する所まで書いてましたが、ちゃんと連続物として書いている今回、たまにはこういうのがあっても
いいかと。
ところで、前作のヒロイン、サキと比べて久美子はいまいち魅力無いキャラだなー、と思ってる方は多い
と思います。私もそうです。
これは、話を読んでて解ると思うんですが久美子は結構秘密が多いキャラです。肖像画の目的とか、
本当に舎弟の事を忘れていたのかとか、家まで送らせない理由とか。その辺の秘密せいで彼女視点
の話を書く訳にはいかず、もうひとつ感情移入できるキャラにはなれずにいます。でも、この辺の秘密
が語られる頃には魅力的なキャラクターになっている・・・はずです。きっと。


第六話 落涙について
第五話との前後編という形になるのでしょうか、ひとまず区切りです。とは言えまだ何も解決してない、
と言うよりも私としてはやっと話が始まったという気がしてます。久美子もようやくキャラクターを出すこと
が出来てきたし。
ここまで読んで、ミステリーなのかと思わないでくださいね。このプロットは久美子のための小道具に過
ぎないんですから。前作のかんざしに当たるものだと自分では思ってますんで。
で、空を飛ぶ直前の舎弟の描写ですが、これは別に頭の中で種が弾けたとかそういう訳ではありませ
んからw
てな訳で、これ元は一本のはずだった物を、長くなり過ぎそうだったので分割して書く事にしたものです。
二日続けてのUPは、
続きを読むのを楽しみにするように、自分でも早く続きが書きたくて仕方なかったというのが正確なとこ
ろかもw

第七話 図星について
瑠璃が、瑠璃が暴走するよ〜。誰か止めてくれw
もう、一人歩きとかいうレベルじゃないです。作者の言う事を聞いてくれません、このじゃじゃ馬はw
今回の言い訳はそれに尽きます。以上。

第八話 マスターピースについて
さて、久し振りの新作です。長い事待たせた割には大してストーリー的に進展してませんw
で、ついにノリオが主役を張る話が出来そうな予感です。なので差し歯を差してあげました。今までの
まともに発音できない設定じゃ、主役させようたって無理がありますからね。

第九話 三年生について
ついに、です。ついにノリオ主役の話が書けました。待たせたなー、ノリオ。
新シリーズで最長の話になりましたが、やはり勝負物になると筆が走りますね。書いてて楽しかったです。
そしてめぐみですが、もちろん実機の卓球少女がモデルです。しかし全くのオリキャラと言ってもいいくらい
設定を変えました。残っているのは泣く所ぐらいでしょうかw
ところで彼女のフルネームですが、当然ふくはおい何をするやめくぁwせdrftgふじこl

第十話 再会について
ようやくこの話まで辿り着きました。話の軸になっていた久美子と舎弟の過去と、久美子を襲った男の問題
という2大要素がやっとある程度の決着を見た訳です。謎解きのような事は次回回しにしますが。
さて、構想上ではそろそろ折り返しです。まだ半分かよ!とか言わずにもう少しお付き合い下さい。
まだこの先が長くなるか短くなるかは本人にも判りませんので。

第十一話 真相について
なんでしょう、この台詞だらけの話は・・・説明しなければならない事が多いのでこんなんなりましたけど、もっと状況描写を
交えつつ、台詞に頼らない説明が出来ないと駄目ですよね・・・
まあ、それは課題にするとして、これで本当の本当に前半終了です。ひとまずミステリータッチはこれでおしまい。
次回からは多少雰囲気が変わるんじゃないかと思います。